とある大学生の随想録

本州最西端の地からエキュメノポリスへ

キリンジの『エイリアンズ』という曲の冒頭にこんな歌詞がある

 遥か空に旅客機 音もなく

公団の屋根の上 どこへ行く

 何かが引っかかった、考えてみれば旅客機の、あのゴーっと辺り一帯に響くあの音をずっと聞いていない。しかし、そんなはずはない、何故なら私の住む町は空港があるからだ。小学生の頃は、空を覆う、雷にも似たその大きな音に一抹の恐怖を感じていた。中学生の頃は「ここに墜落してきたらああだ、こうだ」と男子中学生らしい妄想を膨らませていた。

 

その音が聞こえなくなったのは高校生になってからだと思う。当たり前のものとなって意識を向けることすらなくなったのか、それとも単に忙しくて気づかなくなってしまったのか…

 

東京に行ってしまえばその音を日常的に聞くこともなくなるだろう。進学先の大学も、新たな自宅も空港からは程遠い。

 

あと一週間でこの街を去る。神経を研ぎ澄まし、五感でこの街を感じてみようと思う。

 

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ときわ公園の彫刻