とある大学生の随想録

本州最西端の地からエキュメノポリスへ

キリンジの『エイリアンズ』という曲の冒頭にこんな歌詞がある

 遥か空に旅客機 音もなく

公団の屋根の上 どこへ行く

 何かが引っかかった、考えてみれば旅客機の、あのゴーっと辺り一帯に響くあの音をずっと聞いていない。しかし、そんなはずはない、何故なら私の住む町は空港があるからだ。小学生の頃は、空を覆う、雷にも似たその大きな音に一抹の恐怖を感じていた。中学生の頃は「ここに墜落してきたらああだ、こうだ」と男子中学生らしい妄想を膨らませていた。

 

その音が聞こえなくなったのは高校生になってからだと思う。当たり前のものとなって意識を向けることすらなくなったのか、それとも単に忙しくて気づかなくなってしまったのか…

 

東京に行ってしまえばその音を日常的に聞くこともなくなるだろう。進学先の大学も、新たな自宅も空港からは程遠い。

 

あと一週間でこの街を去る。神経を研ぎ澄まし、五感でこの街を感じてみようと思う。

 

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ときわ公園の彫刻

 

労働と日々

お金を稼ぐこと。これは案外難しい。初めてバイトをした僕はこのことを実感した。

 

今回、僕が参加したのは日雇い労働で、とある大学の新しい学部の校舎へ様々な実験器具を運び入れるものだった。朝から夕方まで働いて9000円、ここらへんにしては比較的良いほうだ。

 

バイトの人たちは皆、派遣会社の登録スタッフとして参加している。パッと見て10代の人もいれば、中年の人もいた。同い年くらいの女性もいた。

中年の人たちは互いに顔見知りらしく、「昨日は〇〇さんのとこで仕事した」などと発言しており、派遣のプロらしかった(笑)

 

僕はといえば、集合場所から作業現場へ向かう途中に打ち解けた東京のとある大学の学生さんと大学や世界史についての話に花を咲かせていた。春休みに帰省し、暇だったのでバイトを入れたらしい。

仕事が始まると、僕と彼の二人はトラックから運び出されて来た荷物を受け取り、エレベーターまで運ぶ役割を担った。

 

忙しいっちゃ忙しい。1時間経つごとに、「1000円ゲット」と言いながら頑張った。

 

進んで大変な場所を選び、意欲的に働く人もいれば、楽な場所で固まって「天国ですね」と笑いあうクソブタたちもいた。それでも貰える金額は一緒。だから程よく働くことが一番賢いのかな。

 

再び言うが、お金を稼ぐことは難しい。実際に働いてみることでそれに気づくことができた。このことを常に頭の隅に置いておき、財布のひもをもう少しきつくすることにしよう。春からの大学生活、何事も工夫を凝らしてやっていきたい。

 

 

芥川龍之介

今月の末に東京へ発つ僕は今引越しの準備や部屋の片付けで忙しい。何よりも手間がかかるのは本だ。二、三百冊はあるのではないか。

 

今日も本棚の整理をした。そこで、奥の方にほかの文庫本に比べてひと回り大きい本を見つけた。それがこの本、芥川龍之介の傑作集だ。
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今では専ら外国古典文学しか読んでいない僕だが、思えば初めて触れた純文学の作品は彼の短篇であった。

当時のことはあまり覚えていないが、とにかく本の好きな父親が僕に買い与えたのだろう。

ご覧の通り表紙の絵が少し気味悪い。渋々読み始めたことはよく覚えている。そしてすぐにのめり込んでしまったことも。

芥川龍之介といえば短編作家だ。短篇であるから、飽き性の僕でも途中で投げ出すことなく読み切ることが出来た。
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有名なお話ばかり。まだ幼かった僕は大衆文学との違いに気づくことなく、ただただ面白がって読んでいた。

 

しかし最近になって、不意に例えば『トロッコ』の断片的な記憶が蘇り、胸苦しさを感じることが増えてきた。

何故かしら過去に読んだ作品の記憶が根づいていたのだ。大衆文学と純文学はどちらも面白いが、この点で少し違うのかもしれない。

 

中欧の誇り(歴史都市)

半年前に買った「歴史都市 世界の旅」シリーズのDVDをみた

コレ⤵︎⤵︎
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もうね、プラハ堪んないっす(つ﹏⊂)

 

ヴァーツラフ広場を見守る聖ヴァーツラフ(ヴァーツラフ一世)、ボヘミアが危機に瀕したとき、プラハの市民は彼の元に結集するらしい。

 

そしてカレル橋旧市街側の教会前に立つカレル四世、ボヘミア王神聖ローマ皇帝を兼任し、プラハ中央ヨーロッパの中心的な都市に築き上げた男だ。彼もまたプラハ市民を見守っている。

 

チェコという国はいくつもの苦難を経験してきた。

ハプスブルク帝国に飲み込まれ、チェコ語が失われそうになったこともある。また、近現代においてはナチス・ドイツに併合され、第二次世界大戦後にはソ連の勢力下とされた。

 

こうした様々な苦難を乗り越えてきたからこそプラハがより一層美しく感じられる。

 

ちなみに私の夢はおよそ800年という大変古い歴史を持つプラハ(カレル)大学で学ぶこと。春からチェコ語を専攻する大学生となるので機会を見つけて行こうと思う。

 

Crumpets②

続きです。「Crumpets①」をまだご覧になっていない方はココから⤵︎⤵︎⤵︎

http://okayu52.hatenablog.com/entry/2018/03/06/170517

 

前回は「cafe Crumpets」に入店するところまで書きましたね

 

...世田谷の下町感溢れる一角で目的のカフェを見つけたぼくは、まずお店の周りで写真を撮った。

そして、恐る恐る扉を開けてみると英語が聞こえてきた。手前のテーブルを見てみると初老の男女が会話に花を咲かせている。

とりあえず隅の方にある小さな二人がけの席につくことにした。

初めはベターなものをということでクランペットと紅茶のセットを頼んだ。

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前日に例の英国人女性に見せてもらったクランペットとは似ても似つかない。これじゃただのパンケーキではないかと思った。確かに美味しかったが、クランペットの「外はカリッと中はふわふわ」という特徴があまり感じられなかった。

 

これは本場を食べに行くしかない...!ロンドンへ!

Crumpets(クランペット)①

タイトルを見て「ああ、あれね」となった人はどれくらいいるだろう?

知らない人も多いと思うので軽く説明を

クランペットとは、小麦粉と酵母で作る塩味のまたは甘い軽食パンである。クランペットは主にイギリスおよびイギリス連邦諸国で食される。

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「外はカリッと中はふわふわなパンケーキみたいなもの」である

 

ぼくがこのクランペットを知ったのは、イングランドの小説家であるジェームズ・ヒルトンチップス先生さようならを読んだときである。

作中でチップス先生が子ども達におやつを振る舞うシーンに出てきた。

「クランペット」という如何にも楽器にありそうな響き、気になったぼくはググってみた...というわけだ。

 

そして、先日(ぼくのtwitterをフォローしている方ならご存知だと思うが)英国人女性にクランペットのことを尋ねてみた。

どうやらブレックファストに食べるらしい。見せてもらった写真も上のものと似ていた。

 

またその翌日、クランペットを食べたいと思い前もって調べておいたカフェに立ち寄った。

 

cafe Crumpets
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to be continued...(長くなるので)